懐中電灯の直線的な光を
ランタンのやわらかな光に

トモリエイドとは、
本当に懐中電灯だけで大丈夫なのか?と災害時のあかりについて考え直し、
実際の避難経験を元に問題点を解決する為にリデザインした照明です。

避難経験者が感じた
懐中電灯だけでは足りない災害時の夜

避難所の夜は、懐中電灯だけと周りに寝ている人の顔に直接光を当てることになってしまいます。喧嘩や安眠の妨げとなるので実際の避難所では、明かりすらつけられない完全消灯が基本です。

自宅での停電は、懐中電灯だけでは部屋中に光が届きません。ペットボトルでの簡易ランタンがSNSで拡散されているのは、その証拠です。

トモリエイドは光を拡散させる構造によって周りを照らす光に変えることができます。

停電しているトイレでの懐中電灯とトモリエイドの明るさ

懐中電灯だけだと壁一面しか照らせず暗くて見えない部分ができてしまいます。災害時の暗闇はガラスが落ちていたりして危険です。また、床やカウンターに置いて使用しなければならないので使い勝手が悪いです。

私自身の2019年台風19号豪雨での避難所への避難経験からこの製品は生まれました。

豪雨の中での避難は想像以上に大変で、備えていた防災バッグには荷物が入り切らず、最低限必要なものを選んでバッグに詰めて避難しました。夜の避難所では、消灯時間にトイレに行くには寝ている人の隙間をぬって明かりで下を照らしながら歩かなければなりません。懐中電灯では光が直線的で強く、周りの人達にまぶしく感じさせてしまっていました。極度の不安の中、使う人も使われる周りの人にもさらにストレスをかけてしまう避難所の状況を目の当たりにしました。

また、SNSでは停電被害時に水を入れたペットボトルを上にのせる方法が拡散しています。懐中電灯は持ってるけど直線的すぎて周りを照らす間接的なあかりにしたい、という問題が実際の現場では起こっていたのです。

そういったあかりの防災の問題を解決しようとTOMORI AIDを開発しました。